• フロマージュはいらんかね!

    チーズのたたき売り? ではありませんよ。
    今日は、画家で詩人の麻生哲郎先生のチーズの絵本をご紹介します。

    麻生哲郎さんは、化粧品会社や広告代理店でコピーライターやクリエィティヴディレクターとして活躍され、
    50代から旅のスケッチと共に詩も書いていらっしゃいます。

    先生はフランスチーズ鑑評騎士の会日本支部の役員をされていたので、時々お目にかかっていました。
    ロマンスグレーの素敵なジェントルマンです。

    この絵本は2004年に(株)フェルミエから出版されたもので、絵はすべてアイマックを使用して
    作られています。

    サヴォアのチーズ「ボーフォール」のページでは

    きみは
    プリンスだ。グリュィエール家の
    王子様だ。
    名実共に
    美しき砦、ボーフォール
    という名の
    正真正銘の
    プリンスだ。

    という詩と共に、星の王子様がサーベルを持ってボーフォールの上に載っている絵が添えらています。

    どのチーズも、イメージ通りというか、センスのよさがキラッと光っているのは
    凄腕のコピーライターだったからなのですね。

    表題の「フロマージュはいらんかね!」は、フランス語で
    Fromageois, il en cannait!
    という言葉が添えられていて、今まで気にも留めなかったのですが、よくよく見ると
    「ふろまーじゅはいらんかね」と発音されるのです。

    ただの言葉遊びかしらと思っていたのですが、気になって大学時代から仲良くしている
    友人で翻訳家のHに問い合わせたら、
     cannait は canner(籠で張る)の三人称で
    il en cannait は、「彼はそれに籐をほどこした」と直訳され、つまり、チーズを作っている
    という意味になるのだと判明!

    籐を施すのが何故チーズ作りなのか、チーズをちょっと勉強した人ならおわかりですね。
    昔ながらのチーズ作りでは、ミルクを固めた後、籐などの容器に入れて脱水したものがチーズで、
    実際、イタリア・プーリア州の「カネストラート・プリエーゼ」というチーズは「プーリアの籠」
    という意味で、カネストロ(籠)に凝乳をいれて脱水してチーズを作るので、籠の模様がチーズの
    模様になるのです。

    どこまで遊び心に溢れているのかしら、もう脱帽です!

    贈り物を交わしあうこれからの季節、チーズ好きの方へのプレゼントにいかがですか。


  • パンプキンパイ

    10月31日のハロウィンを目前にしているので、今日の料理教室はパンプキンパイとロアシアン
    ティークッキーを作りました。

    カボチャが旬を迎えるこの季節は、カボチャを使ったケーキやお料理が食卓を賑わせますね。水分の少ない栗かぼちゃを使うととっても美味しく作れますよ。

    焼きあげた後、カボチャのオバケをパウダーシュガーでデコレーションしました。
    キャー、可愛い!!

    このオバケ、アメリカのクッキングブックからコピーしてカッターで切りぬこうとしたら、
    横で見ていた夫が、私のあまりの不器用さに見かねて作ってくれました。
    持つべきは手先の器用な夫ですね♪

    ロシアンティークッキーは、アメリカで覚えたものです。
    日本では、ネージュとかスノーボールとよばれているらしいですね。

    ロシアンティークッキーはロシアンティー(紅茶にジャム)といただくのかと思いきや、
    ロシアとは全然関係が無いみたいです。アメリカ人の友人に名前の由来を聞いたのですが
    誰も知らなかったのです。どなたか、ご存知の方いらっしゃいませんか。

    20数年前、米軍基地内の友人宅に招かれてハロウィンパーティーに出席した時のもの。
    末っ子が2歳だったかしら。みんなでよってたかって顔に塗りたくって物凄いことになっていました。数年経って、物心ついた末っ子が「なんで僕だけ変な顔なの!」と怒ること、怒ること。
    つい昨日のことのようなのに、子どもたちはあっという間に大きくなって巣立っていきました。
    子育て真っ最中のお母さんたち、今のこの時間を大切にね。

    カボチャのキャンドルを見つけて衝動買い(笑)


  • DOPチーズ特集 第8回 Ⅴ

    合わせるワインは2種。

    Vinya Martina Cava Brut  ヴィーニャ・マルティナ カヴァ・ブリュット
    わんちゃんのイラストが可愛いスペインのカヴァ。すっきりした酸味と後味に若干心地良い苦味を感じます。
    ほとんどのチーズとの相性がよかったです。
    今日は、CPAに合格したTさんのためにこのカヴァで乾杯しました。

    Nero d’Avola Cusumano 2009 Sicillia ネロ・ダヴォーラ クズマーノ
    イタリア・シチリアの原種ネロ・ダヴォーラ種で作られる赤ワイン。濃いルビー色でベリー系の
    熟した香り、タンニンと酸のバランスが絶妙で後口にじんわりと旨味を感じるのは、
    シュール・リー製法だから。

    唯一、クァルティローロ・ロンバルドとは苦味が増幅されて合わなかったのですが、他はどれともおいしくて、特にケソ・サモラノとは花マルのマリアージュでした。

    パンはいつものように宗像堂
    食パン型に成型したカンパーニュやカレンズ、黒オリーブ+カシューナッツのフォカッチャなど。

    キノコのサラダ
    これを食べると秋を感じます。
    マッシュルーム、エリンギ、シメジなどキノコがたっぷり入ったサラダには、他に細切りベーコンと
    ニンニク、レタス、生のホウレンソウが入っています。

    生のホウレンソウはアメリカにいる時に初めて食べました。
    家庭科の時間にホウレンソウは必ずゆがいて食べなさいと教わったのですが、アメリカでは
    普通に生食でした。日本のものと違ってかたくてアクも強いのですが、慣れてしまえばおいしく
    感じるものですね。今はどこのスーパーにもサラダ用のホウレンソウがありますが、私は
    普通のホウレンソウの若い部分を摘んで使っています。残りはゆがいてお浸しに。

    秋を感じさせるもう一皿 パンプキンパイ

    三原さんのおかげで、βカゼインだのカゼインミセルだの、ふだん私の教室では耳慣れない
    言葉が飛び交い、ちょっとワンランク上の講座になったような気がしました。

    三原さん、またいらしてくださいね。